青物横丁医師殺害事件
被告人:N(精神疾患で精神科に通院歴あり)
妄想の発展
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Nは,ヘルニアの手術を受け,手術は成功したが,腹部に違和感が残った。
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Nは,病院に要求して検査を受けたが,体内から異物は見つからなかった。
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最終的に,医師が埋め込んだ特殊な装置が自分の体を徐々に破壊しているという妄想を抱くようになった。
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彼は,医師を殺害し,医師の不法行為を世間に伝えなければならないと考えた。
犯行準備
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Nは医師の身辺や住居を調査,卜カレフと実弾を入手した。
犯行
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1993年10月25日朝早く,Nは青物横丁駅で医師を背後から挙銃で撃って殺害。
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逃走したNは,都内テレビ局4社等に自分の犯行と妄想について語った。
結果
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裁判では,拳銃の入手や試射,医師を調査し,駅で待ち伏せたことなどから「ある程度,合理的な行動」と判断し,責任能力を認める判決を下した。

